本当にきちんと挨拶・礼儀できていますか?
挨拶なんて普通にできてるよ!という方、多いと思います。
…本当に?
「初めまして!担当させて頂きます理学療法士の〇〇です!よろしくお願いします!では早速ですが、受傷の経緯を教えていただけますか?家は一軒家ですか?家族構成は?」…と唐突に、一方的に話してしまっていませんか?
より良い印象を持っていただくために少しつけ加えてみましょう。
患者さんの状況を想像して、最初の挨拶をしましょう。
私たちは患者さんとは初対面であり、これから頑張りましょうと言いたいところですが、患者さんはそれまでにもその疾患と戦ってきています。
転倒→骨折→手術→急性期病院入院→回復期病院に転院…など経緯があるわけです。自己紹介後で結構ですので、これらに対してまず「痛かったですね」「手術頑張りましたね、不安だったでしょう」など、患者さんに合わせて労いの言葉をかけてあげましょう。これによってグッと印象が変わってきます。
今後の計画(リハビリテーション内容)をしっかり伝えましょう。
私たちでも知り合ったばかりの人にいきなり情報収集されたり、評価されて身体を触られたり、あれしろこれしろ言われるのは良い気はしませんよね。
挨拶が終わったら、今後の計画をしっかり伝えてから情報収集・評価に移りましょう。最初にしっかり伝えておけばご本人の不安も解消されるはずです。
・情報収集 ・初期評価 ・評価に沿ったROM訓練や筋力増強訓練、歩行訓練 ・中間評価 ・再び訓練 ・最終評価 ・退院後の在宅トレーニング
これらを行っていく旨を最初にきちんと伝えましょう。
紙に書いてお渡ししても良いですね。
そこから、情報収集や評価に移ることで、患者さんの受け入れが格段に良くなります。
もちろん、専門用語ではなくかみ砕いて説明してあげてくださいね。
毎日、今日行う内容を伝えましょう。
「〇〇さーん、来ましたよー。さぁ行きましょう。」
こんな挨拶になってしまっていませんか?
慣れてくるとこんなノリで対応してしまう患者さんも出てくるのではないでしょうか。
しかしそこは「仕事」です。割り切りましょう。
仲良くなりすぎると患者教育がしにくくなりますので気を付けてくださいね。
バイタル計測や体調の問診は当たり前なので省くとして、今日やろうと思っている内容をはじめに伝えましょう。
「今日は昨日と同じ内容をやります。」
「今日は昨日とほぼ同じですが、少し最後に歩いてみたいと思います。」
「今日は、関節の角度を測ったり、筋力を測ったりします。」
患者さんに安心してもらうことも理由のひとつですが、リハビリがなあなあにならないためでもあります。目標のために毎日リハビリを行っていることを忘れないようにしてもらうために、始まりと締めはきちっと行いましょう。
締めでは、明日行う内容を伝えても良いですし、今日の良かった点や変化点を伝えるのも良いでしょう。
いかがだったでしょうか?
それくらいできてるよ!という方、こういったことが当たり前に身についているということは素晴らしいことです。自信を持って今後も実践していってください。
自分の対応を思い返してみて、もう少しやれる部分があったかも…と思えた方は、明日から早速実践してみてくださいね。